プログラミング遊び

ICT・IOTの時代の子どもたち

◇西那須野幼稚園では、年長組の子供たち全員がプログラミング遊びを楽しんでいます。
※2016までは「コンピュータ遊び」と称し、imacを使用してドローイングソフトによる作品作りを行っていましたが、時代の変化に対応するため、2017からは「プログラミング遊び」として内容を刷新しました。

●使用するソフトは、Viscuit(ビスケット)という幼児向けのプログラミングソフトで、広く使用されており、無料でダウンロードすることが出来ます。プログラミングと言っても難しい言語などではなく、小さな子どもでも直感的に理解できるように、絵を描いて並べるだけでプログラムができるものです。
●使用する端末はiPadで、一人一台を用意しました。落としたりぶつけたりしても壊れないように、カラフルでやわらかいケースに入れています。
●プログラミング遊びの講師には、ICTの第一線で活躍している先生をお招きしています。
・ICTとは、「Information Communication Technology(情報通信技術)」の略で、IT=情報技術に、コミュニケーション性を加味した言葉です。
・IOTとは、「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され相互に制御する仕組みです。

ビスケットで作品を泳がせる

子どもたちは最初に、きれいな色のタブレット端末を見て目を輝かせます。次に手にとって嬉しそうに触ってみます。
 VISCUITを開くと、自分の指で自由に絵を描きます。次にその絵の動かし方を覚えます。
 テーマが「海」のときは、自分の描いた魚が大きなモニターの中を泳ぎだすと、モニターを指差して歓声を上げます。海の中にはクラスのお友達の作品が次々と泳ぎだし、やがて群泳になります。
 子ども達の作品はクラウド上に保存されますので、サイトにアクセスすれば、家に帰ってから保護者の方といっしょに作品を見ることも出来ます。

ICT教育への対応。どうしてプログラミング?

●日本経済再生本部が発表した日本再興戦略 2016において、ITを活用したそれぞれに合わせたアダプティブ・ラーニングや小・中・高校でプログラミング教育の必修化など、IT人材の育成を徹底するため、学習指導要領の見直しを行うことが発表されました。
●プログラミング教育とは、文部科学省によると「子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、 時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育成するもの」とされています。
●先進国の中でも高齢化の進む日本で、各国とのビジネス競争に打ち勝ち、第4次産業革命時代を若者が生き抜くためには、IT技術を身につけることが必要不可欠であると考えられてます。
●プログラミング教育の必修化などが含まれる新しい学習指導要領の実施は、小学校では2020年、中学校では2021年、高等学校では2022年から行われます。