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当園の防災について
 地震対策 園舎、保育室内、備品。
 防災について 災害用備蓄、職員防災意識、防災講演会、その他。

当園の放射線対策
 給食について 給食全量検査、飲料水・食材について。
 園庭の除染について 園庭の線量測定、表土除去と除染効果。
 園外施設について 自然観察園、山林観察園、野外活動センター。

当園の震災被害
 当日の様子
 施設・設備の被害
 震災の影響
 講演会等



当園の防災について


地震対策

園舎について

 2009年(平成21年)竣工の新園舎は、鉄骨造りの防火建築です。
 建物中心の太い鉄骨が、星形の建物全体を支える設計で地震に強い構造でした。 東日本大震災の時の震度6弱の揺れにも、ほとんど被害はありませんでした。(構造に関係の無い壁紙の裂けや入隅のひび割れはありました。)

 特別教室棟として使用しているD棟は鉄筋コンクリート造り、1976年(昭和51年)竣工です。 2008年に耐震診断を受けたところ、鉄筋の量・強度とも問題無く、耐震補強は不要という診断結果でした。

保育室内について

<非構造部材の耐震>
・作り付けの壁収納で、高い位置にあるの扉には耐震ラッチが付いています。
・窓はすべて強化ガラスを使用しています。
・照明器具は天井埋め込み式で飛散防止蛍光灯を使用しています。
・すべての部屋に2通り以上の避難ルートを設定しています。

備品について

<家具等の転倒・落下防止>
・全てのピアノに転倒防止の耐震インシュレーターを設置しました。
・高い位置にある壁収納にはすべて耐震ラッチつきの扉がついています。また、おもちゃなどの大きく重い収納カゴは床置にしています。

耐震インシュレーター
耐震ラッチ付き壁収納




防災について

災害用備蓄について

・お湯・水を注ぐだけで食べられるアルファ米のごはんを全園児分。
・ペットボトルの保存水を全園児分。
・給食室の逆浸透膜浄水器用タンクに100Lの水の備蓄。
・手回し充電式非常用ラジオ、懐中電灯、乾電池、発電機の備蓄。
・AED(自動体外式除細動器)を設置しています。

こひつじ保育園と共用の防災倉庫
アルファ米と長期保存水
2007年度(平成19)卒園事業のAED
 


非常用発電機

 災害発生時に、園児・職員・地域の方のために、避難場所として園の施設設備を活用するため、給食室に非常用発電機を整備しました。プロパンガスによる電源のため、常に備えがあり、停電時でも電源として使用出来ます。


「平成27年年賀寄付金配分事業により整備しました。」


職員の意識について

・普通救命講習T(成人への救命処置・応急手当)、V(小児・乳児・新生児への救命処置・応急手当)を受講。
・消火器の使用訓練。
・避難訓練の都度、反省と改善点を検討。

救命講習を受講
救命講習を受講


その他

・災害時に有効な一斉メールシステムを採用し保護者に迅速に連絡。
・園のホームページに情報を掲載。 
・園庭、第2グランド、第3グランド、と屋外にも複数の避難場所。


2016年3月に付け替えをした、特別教室棟の非常滑り台。



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当園の放射線対策

給食について



放射性物質の測定

2012年2月より毎日、給食1食分(全メニュー)をミキサーにかけ、アジア学院ベクレルセンターに持ち込んで検査しています。アジア学院の努力により、1検体1500円と検査費用が低額ですので、毎食ごとの測定が可能になりました。
使用測定器は、ベルトールド社製LB2045、高精度NaIシンチレーション検出器を搭載した最新型のガンマ線スペクトルメータです。

※公的な判定機関ではないため、検出値は参考値となります。



◇ これまでの測定結果はこちらです。
2018年度
4月
10月
5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
3月
2017年度
4月
10月
5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
3月
2016年度
4月
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6月
12月
7月
1月
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2015年度
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2013年度
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2012年度

4月
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5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
3月
2011年度
- - - - 2月 3月

※検出限界値は0.01ですので、当園の測定結果は0.01から表示されます。
※自然界には元々放射線が存在しており測定結果にも表れます。0.00という結果は誤差によるものと考えられます。
※上記は1kgあたりの数値です。子ども1食分は300〜500gですので、上記数値の1/3〜1/2を1食で摂取していることになります。




飲料水について

 事故以来、子どもたちの飲料用の水は水道水の使用をやめ、購入したものを用意しておりました。現在は水筒を持参していただいております。
また、給食調理用として、アメリカ製の逆浸透膜浄水器を設置いたしました。
理論上、放射性物質を除去できる唯一の方法とされています。





食材について

 食材の産地については可能な限り配慮しております。
 体内に取り込まれたセシウムの排出に有効とされる食品をなるべく献立に取り入れるようにしています。

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園庭の除染について



園庭の放射性物質の測定結果

使用測定器は、市より貸与のATOMTEX社AT6130c(ベラルーシ製)です。



◇ これまでの測定結果はこちらです。
2018年度 4月
10月
5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
3月
2017年度 4月
10月
5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
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2016年度 4月
10月
5月
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6月
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7月
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3月
2015年度 4月
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8月
2月
9月
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2014年度 4月
10月
5月
11月
6月
12月
7月
1月
8月
2月
9月
3月
2013年度 4月〜6月 7月〜9月 10〜12月 1月〜3月
2012年度
4月〜6月 7月〜9月 10〜12月 1月〜3月



園庭の除染

 当園では、子どもたちの体内被曝のリスクを下げるために原発事故以来一切の外遊びを中止しておりましたが、2011年6月から7月にかけて園庭の除染を行い、外遊びを再開することが出来ました。
 園独自で業者に依頼し、園庭の表土を5〜10センチ除去して汚染されていない砂を敷きました。2011/5/19の県による調査で0.68μSv/h(園庭中央高さ50cm)ありましたが、この作業により、その日のうちに園庭の放射線量は0.2〜0.3 Sv/h程度まで低減しました。これはその時点での大気の数値より低いものでした。
 その後も、0.16〜0.2μSv/hを維持しています。(2011年9月現在)

◆市による放射線量低減事業補助金
 園庭の除染費用が事業の対象と認められました。(2012/1/31追記)


第2・3グランドと園の畑の除染

 第2グランドと第3グランドには自然観察園があり、子どもたちが畑に通って種まきから収穫まで世話をして、毎年たくさんの野菜を収穫していました。その野菜は、自然の恵みに感謝して給食やキャンプで皆で分かち合っていただいていました。
 しかし、原発事故以来、子どもたちの体内被曝のリスクを下げるため畑への立ち入りを中止しておりました。
 2011年秋、市の補助金で除染が出来ることが決定。2012年2月から3月にかけて除染を行いました。2012年4月から、畑での芋や野菜の栽培を再開しました。

 第2グランド畑(中央部、高さ50cm)の線量は、2011/5/27に0.66μSv/hありましたが、除染直前の2012/2/17に0.28μSv/hまで下がっており、除染後の3/8には0.14μSv/hとなりました。2か月後の2012/5/7の測定では0.12μSv/hと室内並の線量で安定しています。



園庭表土除去の様子

2011/6/16  園庭の内、3000uの除染を行いました。
表土を5〜10cm削り、土壌改良のための化石貝を撒き、線量が0.1程度の汚染されていない山砂を敷均し・転圧しました。
 線量の下がった園庭で、原発事故以来100日ぶりに外遊びを再開することができました。

 ◆除染の効果:(園庭中央、高さ50cm、単位:μSv/h)
 0.68*(除染前5/9) ⇒ 0.2〜0.3 (覆土後6/17) ⇒ 0.16〜0.2(9月)

   *印は県による調査結果です。それ以外は園の測定器による調査結果です。


2011/6/27 砂場の除染を行いました。
 線量の高い砂は除去して、汚染されていない砂を山形県酒田市から取り寄せました。すべて入れ替えを行い、安全な砂場での遊びを再開することが出来ました。

◆除染の効果:(砂場中央、高さ10cm・単位:μSv/h)
 0.57(除去前5/27) ⇒ 0.29(除去後5/27) ⇒ 0.18(砂入替後6/29)


2011/6 線量の下がった園庭に子どもたちの歓声が帰ってきました。
「これから外で遊びます」と放送をすると、ワーッという声が事務室まで聞こえてきました。春に入園した子どもたちにとって、園庭での外遊びは初めてでした。(2011/6)


2012/2  第2グランドの除染を行いました。
第2グランドの作業の様子です。表土は削りとり、畑の土は入替えしました。除染によりグランドと畑の線量が下がり、子どもたちに畑や土が帰ってきました。

◆除染の効果:(畑中央部、高さ10cm、μSv/h)
 0.66(除染前2011/5/27) ⇒ 0.28(除染前2012/2/17)
 ⇒ 0.14(除染後2012/3/8)


2011/7/22  中庭、250u分の除染を行いました。
 中庭は、特に線量の高い「ホットスポット」が多く、子どもの立ち入りを禁止していました。
 汚染された芝生を剥がし(この写真の芝は、地表では0.55μSv/hでしたが、手押し車に積み上げると、2μSv/h近くの線量になりました。)、さらに土を掘り下げて、線量が0.1程度の汚染されていない山砂を敷きました。
 除染をしたことで、中庭でも遊びを再開することが出来ました。

◆除染の効果:(中庭各所、高さ10cm、単位:μSv/h)
  0.57〜0.66(除染前5/27) ⇒ 0.16〜0.27(除染後7/22)


2012/2  第3グランドの除染を行いました。
事故前の自然観察園の畑では、子どもたちの育てた野菜が豊かに実っていました。 事故後、セシウムを吸着するといわれるヒマワリの畑にしました。
(2011/9/14、農水省により除染効果は薄いとの発表がありました。)
第3グランドも同じく表土と畑の土を入替えしました。2012年春から、種まきを再開しました。(収穫した野菜はすべて放射線量測定を行っております。)

◆除染の効果:(畑中央部、高さ10cm、単位:μSv/h)
 0.60(除染前2011/5/27)⇒ 0.29(除染後2012/2/17)
 ⇒ 0.19(除染後2012/3/8)

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園外施設について



園外施設「高柳自然観察園」

 日々通っていた自然観察園では野菜の栽培を休み、子どもたちの立ち入りを中止しておりましたが、2012年2月に除染を行い、栽培を再開しました

◆市による放射線量低減事業補助金
 高柳自然観察園の除染が事業の対象と認められました。(2012/1/31追記) 。

事故前の高柳の芋畑には、子どもたちが植え付けから収穫まで、楽しみに通っていました。 事故後の高柳自然観察園のようす。草に覆われ、子どもたちの声は聞こえません。(2011/12/7)
 高柳自然観察園の除染を行いました。事故から9か月が経過した12月でも中央部の線量が0.6μSv/h以上ありましたが、除染後は0.14μSv/hまで下がりました。
 2012年の春から芋の苗植えを再開しました。(収穫した野菜はすべて放射線量測定を行っております。)

 ◆除染の効果:(畑中央部、高さ10cm)
 0.64(除染前、2011/12/7) ⇒ 0.14(除染後2012/2/3)


園外施設「野外活動センター」

 夏と秋のお泊り保育に訪れていた野外活動センターは、2011年より、使用を中止しています。


園外施設「山林観察園」

 森の四季折々の姿を楽しみに通った山林観察園では、汚染された落ち葉を取り払いましたが、線量が高く、2011年より子どもたちの訪問は中止しています。

◆野外活動センター、山林観察園は、放射線量低減事業の対象外ということでしたので、まだしばらくの間は訪れることを控えることになります。(2012/1/31追記)


その他の対策

 敷地内の落ち葉や除草した草は堆肥にせず、清掃センターに持ち込んで処理して頂いています。
 その他にも、放射線対策として有効である可能性があれば、子どもたちの未来の為に、効果が未知数でも出来るだけ取り入れていきたいと考えています。

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当園の震災被害
2011年3月11日震災当日

 14時46分。地震発生の時、園内には、預かり保育と課外教室の子どもたち、職員がいました。一旦園庭に避難しましたが、寒さの為ランチルームへ移動しました。こひつじ託児園(現在はこひつじ保育園)の子どもたちも、一緒にランチルームに避難しました。
 バスで帰る子どもたちも、交通の遅れはありましたが、無事保護者に送り届けることが出来ました。また 幸いにも、子どもたちにも職員にも、人的被害はありませんでした。

 チョコレートとバナナのおやつを食べてお迎えをまちました。 暗くなって人数が減ってからは、わんぱくルームに移動しました。 停電のため、小型発電機で照明とストーブをつけました。



施設・設備の被害

・新園舎は、新築してまだ1年半で、大きな被害はありませんでした。外装・内装の剥れやヒビなど、小さな被害は各部屋に見られました。

・保育室内は、棚はすべて壁収納になっており、耐震ロック付き扉でしたので、家具の転倒や棚の中の物の落下等は一切ありませんでした。子ども用ロッカーの上に置いてあった滑りやすい軽いものの落下はありました。ピアノは、5cm程度動いたものがありました。(現在は防振ストッパ設置済。)

・特別教室棟は、昭和51年建築で築33年でしたが、2009年に耐震診断を受け、問題の無かった建物です。内装や土間コンクリートのヒビがありましたが、建物への大きな被害はありませんでした。

・敷地内の大谷石の塀が崩れ、修復工事を行いました。

・野外活動センター(槻沢)では、擁壁に亀裂が入り修復工事を行いました。また、大谷石の塀が崩れ、フェンスを新設しました。

外壁の、後から付け足しした部分では、接合部が剥落しました。 建物の揺れを吸収したため入隅部分に壁紙の裂けが多数みられました。
空気清浄器や時計、ラジカセなどが、落下した部屋がありました。 野外活動センターでは擁壁が壊れたため修復工事をしました。
大谷石の塀が崩れ、撤去のために古い生垣や植栽を伐採しました。 メッシュフェンスを新設し、生垣を植え替えました。




震災の影響

・原発事故のため16日を休園としました。

・17日の卒園式は短縮して行い、謝恩会は中止としました。計画停電中であったため、照明のために業務用発電機を使用しました。
 (園舎新築工事をお願いした、株式会社浜屋組さんから、卒園式の為の発電機をお借りする事が出来ました。発電機・燃料が不足する中、ご厚意で無償で貸していただきました。)

・ガソリン不足で園バスの運行の継続が心配されましたが、ガソリンの手配が出来たためにご迷惑をかけることなく運行することが出来ました。

・給食の食材が届かなかったり、計画停電にあたったり、急遽献立の変更をする日が続きました。原発事故以降、食材や水に気を付けていますので、費用も手間も以前より厳しくなりました。

・原発事故直後は、汚染された雨に子どもたちがあたらないよう注意を払い、外気からの放射性物質が入らないよう、窓を閉めて保育を行っていました。

・園の畑での種まきや収穫も、野外活動センターや山林観察園での自然とふれあう保育も、中止や制限を余儀なくされました。

 今回の震災と原発事故により、自然と触れ合う園の生活は少し変わってしまいました。 園庭の除染費用や、浄水システムの導入費用(設置までの間の水の購入費用も)など、金銭的な負担は園の運営にとって厳しいものです。 しかし、子どもたちの大好きな外遊びが3か月以上出来なかったことが、何よりも最大の被害でした。



講演会等について(当園開催のもの)

「震災を受けての乳幼児保護者アンケート(県北地区)結果報告会」
 講師 清水 菜名子先生  (宇都宮大学国際社会学科)
  日時:2012年9月20日

「3.11被災者支援報告会 東日本大震災 被災地は今」
 講師 長嶋 清 氏 (東北ヘルプチーム主任)
仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(東北ヘルプ)は、様々な団体・組織と共に被災者の「自立」を支援する活動をしています。
 日時:2012年11月30日

「からだに放射線はどのような影響を与えるか」
 講師 崎山 比早子先生
(医学博士。放射線医学総合研究所主任研究員、マサチューセッツ工科大学研究員、放射線医学総合研究所主任研究館、高木学校原子力教育を考える会メンバー)
 日時:2011年8月29日

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